FAQ-圧入締固研究機構について
- Q1. 圧入締固とは、なんと読みますか。
- 圧入締固は、「あつにゅうしめかため」と読みます。
本来であれば、「圧入締め固め」と書きますが、名称なので「圧入締固」と表記しています。
- Q2. 圧入締固とは、何ですか。
- 圧入(あつにゅう)とは、地盤中の所定の深度まで、砂、モルタルや杭などを貫入して設置する方法の一つです。
締固(しめかため)とは、地表ではランマーなどの締め固め機械を使用して、空隙を少なくし、密実にすることで、土の密度を高めることです。
地盤中では、打ち込んだ杭などを振動させたり、叩いたり、突いたりして、土の密度を高めます。
FAQ-CPG工法について
- Q1. 静的圧入締固め工法(CPG工法)研究会は、無くなったのですか。
- これまで静的圧入締固め工法(CPG工法)研究会(CPG工法研究会)は、CPG工法の普及、技術の向上を図ってきたところですが、法人化により体制を整え、令和5年7月1日に「一般社団法人 圧入締固研究機構」へ移行いたしました。
- Q2. 静的圧入締固め工法(CPG工法)とはなんですか。
- 静的圧入締固め工法(CPG工法)とは、「コンパクショングラウチング デンバーシステム」のことであり、「静的に圧入締固め」をする工法です。
スランプ5cm以下の極めて流動性の低いモルタルを、振動や衝撃を全く与えずに地盤中に圧入する技術です。
圧入されたモルタルは、その低い流動性ゆえに逸走することなく所定の位置に固結体を造成します。この固結体が周辺地盤を圧縮し、密度を増大させ、液状化地盤を非液状化地盤へと改良します。
FAQ-SDP工法について
- Q1. SDP-N、SDP-Netとは、なんと読みますか。
- 「エスディピー エヌ」、「エスディピー ネット」と読みます。
- Q2. 「静的締固め砂杭工法」の定義はどのような機械構成であると「静的締固め砂杭工法」と呼べるのでしょうか。
- 静的締固め砂杭工法はサンドコンパクション(SCP)打設機であり、従来の振動式(バイブロハンマ)SCP工法と異なり、回転貫入装置を用いて砂杭を造成する工法です。下図の通り、ケーシングパイプ上端にアースオーガを装備し、回転貫入でケーシングパイプを地中に貫入させ砂杭を造成する工法です。
- Q3. 施工機械の組立、解体時の作業範囲について
施工機組立解体時に使用する作業区域はどのくらいでしょうか。
- 施工機の組立、解体時にはクレーンを使用します。クレーンの配置とリーダー長により配置がかわりますが、参考図と参考値を以下に示します。
※図表は参考値であるため、実際は施工する業者に直接問い合わせ願います。
- Q4. 管理システムおよび管理項目について
SDP-N施工で管理する項目および管理方法はどのようになっているでしょうか。
- SDP-N工法は、地中に締め固まった砂杭を造成することから、直接的に造成状況や出来形を確認することができません。したがって、造成(施工)に関する管理は専用の管理装置を使用して管理しています。
管理装置は、ケーシングパイプ先端の軌跡を表す貫入深度計(GL計)、地中内に排出した砂量を計測する砂面計(SL計)を使用し管理し、それらのデータを解析し、造成過程と造成杭長および使用砂量をオシログラフに表示し、全本数記録管理します。
- Q5. 品質管理方法や管理項目について
SDP-N工法に使用する材料の選定にあたり、品質管理方法と管理項目は何でしょうか。
- SCP工法の原理は、締め固めと排水であり、中詰材として使用する材料は良質な砂が使用されています。
細粒分が少なく、土粒子が細粒化しないものが良いとされています。細粒分が3~5%以下で、最大粒径が40~50mm以下が望ましいとされています。以下にSCP砂杭材料の粒径実績範囲を示します。(出典:軟弱地盤対策工-調査・設計から施工まで-P.121社団法人地盤工学会)
一般には粒径範囲以内に入る材料が望ましいとしています。
組織詳細
研究体制